手術のサポートを行うNPO法人

性同一性障害者の手術症例の実績があり、国際的にも信頼が高く、日本の医療機関に比べリーズナブルな価格で手術を行っているタイの医療機関と提携し、タイでの性別適合手術(SRS)サポートを行うNPO法人です。


タイでの性別適合手術について

性同一性障害者にとって、自身の意思を実現するために手術はとても重要なことですが、日本国内で取り扱う医療機関は少なくどこにあるのか個人で探すことも難しい現状があります。また手術を行える医師も少なく、手術費用も健康保険の対象になっていないため高額であり、さらには手術後の状態などについて手術した医療機関に相談したくても受け付けてもらえない状況があるなど、当事者にとっては信頼できる手術のサポートが必要だと考えています。

そのため当支援機構では、タイの医療機関との提携をはじめ、性別適合手術(SRS)に対し独自の基準を3つ設け、その基準に該当するタイの医療機関を紹介し、当事者が安心して手術が受けられるよう性同一性障害者の立場に立って渡航・送迎・通訳・施術・入院の受入・医療機関との折衝・協議等、タイ滞在に係るトータル的な手術のサポートを行っています。

ただし、手術のサポートとは性別適合手術(SRS)を勧めるためのサポートではなく、手術をご決断された方に向けた手術に係るトータル的なサポートを行っております。


タイでの性別適合手術(SRS)サポート3つの基準

  1. SRSの症例数1000件以上の経験を有する医師が施術。
  2. FTMに関してはタイ国立大学「チュラーロンコーン大学」医学部を卒業した医師、もしくは同大学のSRSを研究している関連医療機関に従事した経験を有する医師が施術。 MTFに関してはタイ国ではSRSが一般的に普及しており施術を行える医師も多いため1の症例数に準じます。
  3. 施術費は日本の同種施術費用に比べリーズナブル。

タイでの手術サポートについて

  • 性別適合手術(SRS)に関するご相談やカウンセリングが可能
  • 手術直後はICU(集中治療室)にて完全看護
  • 手術後の痛み止めは無料
  • 日本人コーディネーターが常勤のため日本語での対応可能
  • 現地日本人スタッフによる24時間以上の入院同伴(有料)可能
  • 高齢での手術が可能(現在までの手術最高齢60歳)
  • 退院後の滞在が同建物のため術後のアフターケアも万全
  • 現地にはタイ語が話せるFTM(日本人)スタッフも在住
  • 日本語、英語、タイ語の3ヶ国語利用可能(手術に必要な書類全般を翻訳致します)
(※上記はガモンホスピタルをご利用された場合のサポート一例ですが、他の医療機関では痛み止めが有料等、ご選択される各医療機関によりサポートの内容は異なりますので詳しくはお問い合わせください。)

しかし、どんなに優秀な医師やスタッフが高度な医療技術で施術しても、トラブルの可能性が全くないという保証は出来ません。トラブルをひとつでも未然に防ぐためには、事前の準備が重要となります。 その事前準備のために最善のアドバイスを行い、安心と満足のいく結果が得られるよう、そして退院後及び帰国してからのアフターケアに関しても、万全の体制でサポートをさせていただきます。

手術の内容やご希望のスケジュールなど、お一人お一人に合ったプランの設定が可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらへ ecalbt010_004


日本における性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン

性同一性障害に関する診断と治療のガイドラインによると、日本では平成10年に埼玉医科大学で初めて公に性同一性障害の治療として性別適合手術が行われましたが、日本国内の医療チームで行われた性別適合手術の症例数は未だ100例に満たないのが現状です。
また平成26年には、性別適合手術が行える医療機関を、麻酔科医が麻酔を担当し、入院設備が整った病院に限るよう、日本精神神経学会が安全を最優先させた診断と治療の指針を改訂しました。性別適合手術は性別変更をするための要件の一つですが、現在、改訂指針を満たす(ガイドラインが提唱する)日本国内の医療機関は札幌医大病院、山梨大病院、岡山大病院などに限られます。

性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第4版) ecalbt010_004

l_173

手術に関してよくあるご質問

Q  ホルモン治療をしていなくても手術は可能?
A  日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」によると、現在、「治療法の選択の自由は大幅に拡大して、自己決定と自己責任において、個別例の希望する多様な治療法の選択が可能となった。」としていて、ホルモン療法をしていなくても先に手術を選択することは可能です。
————————————————————-
言うまでもなく医療においては、患者側に医療選択の自由がある。従って治療法ならびに医療機関は、基本的に患者が自由に選択できることは自明である。現在、性同一性障害の治療として行われている治療法としては、精神科領域の治療(精神科的サポート)、外科的治療法(乳房切除術)、ホルモン療法、性別適合手術などが挙げられる。一方で、各種の治療方法に関する知識が普及するにつれ、当事者は自らのライフスタイルないし価値観に合う最適な治療法を選択したいと希望するようになった。例えば、ホルモン療法については、副作用を回避するために性別適合手術後に最小のホルモン量でホルモン療法を開始することを希望する当事者も現われている。
このような状況を勘案すると、当事者にとって最適な治療を構築するためには、治療法などについて十分に説明して理解を得たうえで、自己決定と自己責任の理念のもとに治療法は選択されるべきであるとの結論に至った。およそ公共の福祉に反しない限り、身体的治療として、ホルモン療法、乳房切除術(FTM)および性別適合手術、性器の形成術のいずれの治療法をどのような順序でも選択できるようにすべきであると考えられる。
(- 「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」 より -)
————————————————————-

Q  手術を希望している病院で麻酔科の医師はいるの?入院設備はあるの?
A  現在、日本国内においては安全を最優先させた医療機関での手術をガイドラインでは提唱しています。
「麻酔科医が麻酔を担当し入院設備が整った病院」という改訂指針を満たす国内の医療機関は札幌医大病院、山梨大病院、岡山大病院などに限られますが、当支援機構では麻酔科医が麻酔を担当し入院設備が整ったタイの医療機関をご紹介しております。

Q  健康保険の適用内で手術はできる?
A  ホルモン療法も含め現段階で性同一性障害の治療(性別適合手術)に関しては、残念ながら健康保険の適用はされていません。

Q  医療費控除は受けられるの?
A  タイの医療機関で手術を行った場合でも、手術の領収証を各病院から発行してもらうことにより医療費控除を受けることが可能です。


あなた自身が手術の選択をしましたか?

ココロとカラダの性別に違和感を覚え、ココロの性にカラダの性を近づけようと、あなた自身で手術を決めましたか?

例えば「病院で手術を勧められたから…」という方。ジェンダークリニックの医師は「性同一性障害ですね」とか、「(治療の進行状況により)手術はできる段階ですよ」という現状の診断は行いますが、「(性同一性障害だから)手術をしたほうがいいですよ」とは絶対に勧めません。手術をするかどうかの選択をするのは医師ではなく、あなた自身です。

例えば「周りの友達が手術をしたから…」という方。友達が手術をしたからといって、自分も手術をしないといけない!という一種の強迫観念のような感情を抱いたり、一時の気分に流されないでください。手術をしないという選択肢を選ぶ方もいます。

例えば「手術費用が安くなると言われたから…」という方。手術費用が明確でなかったり、諸費用を含め相場より安くなる場合は、何かしらの代償がある場合があります。手術を選択するということは全てあなた自身が判断し選択するものですので、結果は誰かのせいではなく自己の責任になります。

あなたが知りたい情報以上の口コミや情報がweb上には溢れ、自分の意思で責任を持って自己決定をくだす前に、古い情報や誤った情報を信じて周りの意見に左右されてしまいがちですが、本当に大切なのは将来あなた自身がどうなりたいかです。

あなた自身のためではなく、誰かのために…何かのために…と考えて決断した方、周りの環境でなんとなく手術を考えている方は、もう一度よく考えて、自身自身と向き合って、悩んで、あなた自身が手術を終えたあとに日常生活を送るイメージまで考えてみてください。

タイミングはとても大切ですが、安易な考えや勢いだけで決めず、迷ったり悩んだりしているなら一度は立ち止まって「自分にとって手術は必要なのかどうか?」を考える時間が必要です。

それから手術の決断をされても決して遅くはありませんので、手術の選択や決断はよく検討されたうえで、将来あなた自身が快適な日常を送るためには必要だと感じたり、手術を終えたあとは明るく楽しい未来がイメージできた時だけ手術の決断をされてください!